スイスに学ぶ、代々続く「ファミリーカンパニー」の経営
~ プライベート勉強会のご案内 ~
「ファミリー・カンパニー」とは、家族や親族が中心となって行うオーナー経営のビジネス・スタイルです。
日本の中小企業はほとんどがファミリー・カンパニーで、法人化している場合は「同族会社」とも呼ばれています。日本は世界でも突出してファミリー・カンパニーが長く続く国であることをご存じでしょうか。
創業者が事業を立ち上げ、事業の拡大とともに、兄弟、親戚が会社経営に参加し、時代とともに子供や孫たちにビジネスモデル・人脈・財産、そして一番大切な「哲学/スピリット」が受け継がれ、世代交代してゆくというのがファミリー・カンパニーの一般的な形です。
世代交代のプロセスでは、新しい目で事業の価値が見直され、新しい戦略が生まれることにより、世代交代を節目に飛躍的な成長を遂げます。
私はスイスの時計会社や、プライベート・バンクのアドバイザーとして、スイス人を中心としたファミリーと共に仕事をしています。
彼らのビジネスに対する情熱や愛情は深淵であり、しかもファミリーや従業員を大切にする気持ちが、とても素晴らしく感じられます。
彼らはいつも「独立性・対等性」を重視し、リスクを果敢に取っていくことにより大きな果実を手に入れています。
一方で、プライベートではアンティークな船や車を買って気ままに改造したり、古城を買ってワイナリーを開いたり、思うままに豊かなライフワークを生きている人達でした。それでいて、人柄は謙虚で驕り高ぶった様子もなく、自然体で生きている人たちです。
ファミリー・カンパニーで幸せに成功するには、時代の流れに柔軟に対応し、危機が訪れれば一致団結して乗り越えるだけのクリエイティブな力が必要です。また長く安定的に成長しているファミリー・カンパニーほど、一族の「絆」が強く、感情的にも「幸せ感」が漂っています。
私は、ファミリー・カンパニーが順調に成功するためは、いくつかのポイントがあると考えています。
○「ビジネス的な成功」と「ファミリーとしての幸せ」のバランスがとれている。
○何代にもわたって利益を生み出す「ビジネスモデル」を持っている
○脈々と受け継がれた「哲学/スピリット」を共有する「システム」がある
○投資・教育に非常に熱心である
○ファミリー全体に「結束力」があり、仲良しである
○忍耐強く、長期的に物事を判断できる一方で、決断は早い
○財産を減らさず、増やしてゆく「知恵」がある
○発展段階ごとに必要な「ルール」を定めている
○しっかり「後継者を育成」し、世代交代により強力な戦略が生まれている
○株式の「オーナーシップ」がしっかりしている
○「財務が健全」であり、お金の教育が行き届いている
これからの新しい時代において、私はファミリー・カンパニーの経営スタイルが、ビジネスの成功とファミリーの幸せをバランス良く実現できる道である、と考えています。
当日は、私の父親の会計事務所の代から、ファミリー・カンパニーに関わってきた経験や知恵を紹介します。
またスイスのプライベート・バンクやファミリーオフィスの実例、そして世界最大のファミリーカンパニーの監査で学んだ経験などを参考にしつつ、皆さんとともにいかに幸せにファミリー・カンパニーを継続・発展していくか、グループワーク形式でシェアする機会を創りたいと思っています。
親子での参加や、パートナーとの参加、経営者仲間での参加も大歓迎です。なお、本勉強会はプライベートでの開催であり、守秘義務を守ることを前提とした、少人数での開催とさせて頂きます。
このような勉強会はかなり珍しいので、タイミングが合えば是非ご参加ください!!
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ご案内
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日程:平成26年12月13日(土)
時間:13時〜17時(受付開始12時45分)
場所:詳細は別途ご案内致します
金額:参加費8,000円
定員:若干名
連絡先:info@hagihara.pro
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自己紹介
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公認会計士・税理士 萩原 栄
アーサー・アンダーセンとKPMGにて多数の東京証券取引所、ニューヨーク証券取引所などに上場している企業、外資系ファンド、中央官庁の監査、金融・不動産コンサルティングを担当。
現在はスイスのプライベート・バンクの投資顧問会社の日本での投資戦略・税務アドバイザー。世界水準のお金の専門家という立場から、幸せなファミリー・カンパニーを世の中に増やすために積極的に取り組んでいる。また国際的な相続税・資産税業務にも取り組んでいる。
葉山在住の幸せな8人家族。
スイスで1884年創業した高級時計メーカーであるBREITLING(ブライトリング)役員。
東京証券取引所に上場している、大和ハウスリート投資法人の資産運用会社役員。
<主な著書>
「資金調達の実務ガイドブック」(2009年、中央経済社)
「TMK(特定目的会社の経理実務)」(2010年、中央経済社)
「無理せず会社をたたむ法」(2012、中央経済社)